糖尿病療養指導士/フットケア看護師
馬場 慶子
糖尿病の治療の基本は、何よりも食事療法、運動療法です。患者さん自身が糖尿病と付き合っていく上での基本知識や、生活の過ごし方を正しく認識し実行することが一番の治療といえます。
糖尿病患者さんが自己管理できるよう生活の支援をするのが、私たち糖尿病療養指導士の役割です。私が療養指導をしていく上で意識して大切にしていることは、患者さんが出来ていること、努力していることをねぎらい言葉で伝えていくことです。血糖値の結果に関心を持ち、高くても低くても、まずはなぜそうなったのかを話しを聞き達成できそうな目標を一緒に考え患者さん自身に決めてもらうよう一人一人と向き合っています。眼科、歯科を受診する際には糖尿病連携手帳の持参を勧めています。記録を充実させて患者さんご本人が様々な場面で提示できれば多職種で情報を共有することもできます。
糖尿病の合併症である足病変の発症を予防するためフットケアはとても重要です。患者さんと一緒に見て、触れることができるのが唯一フットケアです。患者さん自身の足に関心をもってもらうことを目標に日々関わっています。フットケア研修で学んだ技術を生かし、外来患者さんだけではなく入院中の患者さんの足浴、角質除去、爪切り、巻爪、肥厚爪はグラインダーを使用したケアも行っています。
糖尿病についてもっと知りたい、足のことで気になることがある等どんな些細なことでもご相談下さい。