リハビリテーション科では、月ごとに患者さんと季節の作品づくりを行っております。
今年の夏は例年よりも暑く感じますね。
そこで、涼しさを演出するため今月は患者さんと一緒に風鈴かざりと花火の壁画を作成しました。
花火についての小話を…
花火があがったとき、「たーまやー」「かーぎやー」と声を出すのはなぜか知っていますか?
江戸時代の有名な花火師の屋号、「玉屋」と「鍵谷」が由来といわれています。両国橋を挟んで川の上流では玉屋、下流では鍵谷がそれぞれ打ち上げ、花火見学に来た観客がすばらしいと思った方の屋号を叫んで、それが現在も続く「たまや」「かぎや」の掛け声の起源となっているそうです。
風鈴についてもひとつ…
風鈴は、中国から伝わった「風鐸」が由来といわれています。お寺や御堂の四隅に吊られた鐘のことで、仏教とともに日本に伝わったといわれていて、以来魔除けの道具として飾られるようになってそうです。
日本の夏は湿気が多く、元々疫病が流行りやすい季節です。風とともに流れてくると考えられていた病気などの厄災から身を守るために、古来日本人にとって風鈴は、無くてはならないものだったそうです。風鈴の音色はまさに自然任せ、風任せ。それでもただ流されるのではなく、自分の役割をきちんと果たす風鈴の姿は、凛とした日本人の心意気そのものですね。
是非、来月の作品もお楽しみにして下さい!